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水いぼ(伝染性軟属腫)の治療

水いぼの治療について

水いぼウイルスによって引き起こされる小さないぼです。基本的には自然に治る病気ですが、完治するまでに数か月から数年を要することがあり、その間に数が増えたり、兄弟や周囲のお子さまへうつったりすることがあります。治療にはいくつかの方法があり、それぞれにメリットとデメリットが存在します。当院では、お子さまとご家族のご希望を伺いながら、最適な治療方法を選択しています。

水いぼとはどのような病気か

水いぼは、伝染性軟属腫ウイルスによる皮膚の感染症です。特にバリア機能が未発達なお子さまの肌に多く見られ、放置しても免疫がつくことで自然に消失しますが、それまでの期間に感染を広げない工夫や適切な処置が検討されます。

水いぼの主な治療選択肢

自然治癒を待つ(経過観察)

特別な処置を行わず、体に免疫がついて自然に消えるのを待つ方法です。

メリット
  • 処置に伴う痛みが一切ない
  • 通院や処置による身体的負担がない
  • 治療費がかからない
デメリット
  • 治るまでに長い時間がかかる
  • 水いぼが増えることがある
  • 周囲のお子さまへうつす可能性がある
  • プールの利用などで制限を受ける場合がある
専用のピンセットによる摘除

水いぼ専用のピンセットを使用し、ウイルスのかたまりを直接摘み取る方法です。当院では痛みを軽減するため、事前に麻酔テープを貼ってから処置を行います。

メリット
  • その場で確実に除去できる
  • 他の治療に比べて即効性が非常に高い
  • 周囲への感染リスクを早期に減らせる
デメリット
  • 痛みや恐怖心を伴うことがある(麻酔を使用しても感覚は残ります)
  • 処置後に多少の出血を伴う場合がある
  • 数が多い場合は数回にわけての通院が必要になる
  • 後から新しい水いぼが出てくる可能性がある
ヨクイニン(漢方薬)の内服治療

肌の免疫力を高める効果が期待できるヨクイニン(ハトムギのエキス)という漢方薬を毎日服用する方法です。

メリット
  • 痛みや恐怖心がなく治療を継続できる
  • 保険診療が適用される
デメリット
  • 効果のあらわれ方に個人差が大きい
  • 即効性はないため、数か月単位の継続が必要となる
  • すべての症例で必ず治るわけではない
m-BFクリーム(自費診療)

銀イオンの抗菌・抗ウイルス作用を利用した、水いぼ専用のクリームをご自宅で塗布して治療する方法です。

メリット
  • 痛みが全くなく、跡が残りにくい
  • 2〜3か月かけて徐々に消退が期待できる
  • 摘除を避けたい場合の有効な選択肢となる
デメリット
  • 保険適用外のため、お薬代が自己負担となる
  • 効果が出るまでに一定の期間を要する
  • 肌質により赤みや刺激感が出ることがある

最新の治療薬:ワイキャンス外用液

2026年に登場した、日本で初めてとなる水いぼ専用の保険適用の塗り薬です。高濃度の有効成分が含まれるため、取り扱いには注意が必要です。

最大の特徴 自宅での塗布ではなく、3週間に1回程度の通院が必要となり、院内で医師や看護師が塗布を行います。
注意点と副反応 皮膚の反応を利用して治療するため、一時的な赤みや水ぶくれ、それに伴う痛みやかゆみが生じる場合があります。

当院での取り扱いについて
ワイキャンス外用液は比較的新しい治療薬であり、薬剤費や診療体制の関係から、医療機関によって導入状況が異なります。誠に恐れ入りますが、当院では現在のところ取り扱っておりません。

当院における水いぼの治療方針

水いぼの治療において、万人に「一番良い」と言い切れる方法はありません。ご家庭によって重視されるポイントはさまざまです。

  • できるだけ痛みを避けたい
  • 多少の痛みが伴っても早く治したい
  • 体に任せて自然に治るのを待ちたい
  • 忙しいため通院回数を減らしたい

当院では、それぞれの治療法のメリットとデメリットをご説明した上で、お子さまとご家族にとって最適な方法を一緒に選んでいきたいと考えています。不安なことがあれば、お気軽にご相談ください。

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