むらまつ小児科

不必要な検査・投薬はなるべく避けるようにしています。

TEL.0246-72-0707 

〒972-8318 いわき市常磐関船町上関48-1

ニュース

他院で投薬中の方の受診

 

医師の診療にはカラーがあります。守備範囲の広さ、診断へのこだわりの程度、待てるかどうかの判断、種々の検査に対する考え方、理解度。投薬に対する考え方(抗生物質、解熱剤、アスベリン、ペリアクチンなどの古いクスリへの感覚等)、その他色々な思い込み、結構異なるのです。

赤いカラーのかかりつけで投薬中の方が、スポットで緑のカラーの医師を受診するのはそれだけで事件です。

(人は見たいものしか見えない。聞きたいことしか聞こえない。見たいもの聞きたいものは人それぞれ。理由も様々。対面であっても視線がずれると話は先に進まない。自惚れが強いとなおさら。)

 

人間は不完全。さてAIはどうだろう?

将棋AIは勝つことに特化した計算機。将棋の奥義を極めているわけではない。病理を読むAIにがんのことは何もわからない。

(既存のAIはsingle taskしかこなせない。人間のようにmulti taskをこなすAIは出てきそうにない。

そもそも知能に関する脳の働きについては何もわかっていない。人の作るAIの未来は極めて限定的なのだ。)

 

人間は不完全。AIも不完全。医療は永遠に不完全。(診るほうも診られるほうも。そしてその取り巻きも。)

みんな自分が正しいと思って生きている。(人を騙そうと思っている人たちを除いて。)

自惚れが強い人、人を騙そうとする人たちは案外多い。(人を誹謗するような行き過ぎた人は少ないにしても) 医療がすべてその実力に見合った控え目なものであるならば、このような人たちはほとんどいなくなる。でも、それではお金が回らない。

 

無駄な検査、無駄なくすりが、今年も大量に消費されていく。

 

 

 

 

 

 

 

 

腸内細菌叢

神経細胞も豊富な腸管には、脳の重量と等しい腸内細菌叢があり、生体に重要な寄与をしています。人は腸内細菌叢なしには1日たりとも生きることはできません。日々投与されている抗生物質は腸内細菌叢に悪影響を及ぼし、様々な病気の発生を招くことがあります。腸内細菌叢の形成時期にある乳児への投与はその影響が一生続く可能性があると言われています。安易な抗生物質の使用は慎むべきなのです。

お知らせ

新患予約は、電話(0246-72-0707)にてお願い致します。

午前は10時まで、午後は4時までが目安です。

 

ワクチンを接種される場合、投薬中の方は必ずお薬手帳を母子手帳と一緒にお持ち下さい。

六か月未満で他院にて診療継続中の方は、当院でワクチン接種はできません。

こどものちくのう

 
鼻水が長く続きあおばなになると、蓄膿を心配して抗生剤を飲まないと治らないと思っているお母さんがいます。
 
おとなでは副鼻腔炎と鼻腔が別の部屋に分かれていますが、こどもでは副鼻腔が小さく、鼻腔と一体になっています。
おとなでは副鼻腔と鼻腔の通路が狭いため、塞がってしまい、副鼻腔の内圧が高くなることがあります。これが副鼻腔炎で、顔の不快感、や痛みなどの症状がみられます。
こどもでは副鼻腔と鼻腔が一体なので、かぜの時鼻水は副鼻腔にも溜まりますが、副鼻腔単独の疾患にはなりません。こどもに副鼻腔炎(蓄膿)はないのです。
こどもでは、小学生までは副鼻腔炎の診断はいりません。
 
米国では副鼻腔炎の診断のためのレントゲン、CTは、被ばくの問題もあり、こどもでは禁止されています。
あおばなは細菌が原因の蓄膿と思われているお母さんがいますが、これは間違いです。
はなみずが出て時間がたつと白血球が増えて、青緑に見えることがあります。
あおばなが出ているこどもを、副鼻腔炎と診断して抗生剤をのませ続ける理由はありません。
はなを洗浄するだけで自然に治癒する例が多いのです。           ふかざわ小児科(福岡市)ホームページより
 
多剤耐性菌による年間死者数は、2050までに、現在のがんによる死者数を上回るとされる。
 
 

インフルエンザ簡易迅速検査

 

千葉市医師会の運営する休日夜間診療所は、流行時のインフルエンザ簡易迅速検査は原則行わないむねを市民に通知した。2017.2

理由は 1検査の結果は間違いも多い。2検査は診療に必須のものではない。
 診察した医師が必要と認めれば、抗インフルエンザ薬の処方はするという。
 
 
検査にはすべて偽陽性(過剰診断)、偽陰性(見逃し)がつきものです。インフルエンザでないのに陽性にでるのが偽陽性、インフルエンザなのに陰性にでるのが偽陰性。
 
インフルエンザの場合、反応時間が足りなくて偽陰性となるのはよく知られていますが、十分に反応時間をとって陽性に出た場合でも、全てがインフルエンザではありません。偽陽性があります。そしてその陽性的中率(陽性に出たもののうち真の陽性の割合)は流行状況によるのです。(ベイズの定理)
 
感度95%、特異度98%の場合、10人に1人がインフルエンザの状況では、陽性的中率は0.84ですが、100人に1人がインフルエンザの状況では、陽性的中率は0.32になります。
 
感度、特異度が落ちれば陽性的中率は下がります。(感度90%、特異度95%の場合、0.84は0.67、0.32は0.15に低下します。)
 
 
偽陽性の多い流行初期には陰性的中率は、ほぼ1.0(100%)
 
 2人に1人がインフルエンザのとき(感度90%、特異度95%の場合)陰性的中率は0.9(陽性的中率は0.95)   流行が1/2(2人に1人)を上回ると陰性的中率は急激に下降する。(陽性的中率と陰性的中率のカーブは左右対称)
 
 
流行が1/2(2人に1人)を下回ると、陰性は信用できるが陽性は信用できない。 流行が1/2(2人に1人)を上回ると、陽性は信用できるが陰性は信用できない。(流行初期には陽性であってもインフルエンザでないことが結構ある。流行最盛期には陰性であってもインフルエンザのことが結構ある。) 
 
検査に都合のよい状況は限られる。 但し、検査は発症からの時間を十分取っての条件付きで。
 
 
本当に知りたいのは、流行初期の陽性と流行最盛期の陰性。迅速検査はこれらに答えることが出来ない。
 
 
迅速検査は流行初期には偽陽性が多い。(反応時間が足らない疑陰性もある) 早期発見にこだわると過剰診断が増える。
迅速検査は流行最盛期には偽陰性が多い。(反応時間が足らない偽陰性も加わる) 流行最盛期の陰性はあてにならない。(流行最盛期の陽性は当たり前) 陰性の場合、検査で個々の感染の有無はわからない。治療の指針にもならない。
 
 
キットの説明書には次のような記載がある。
 
①測定結果に基づく臨床診断は、臨床症状やほかの検査結果などと併せて、担当医師が総合的に判断すること。
②本品での陰性結果は、インフルエンザウイルス感染を否定するものではない。
 
 
迅速検査は、流行期に陽性であればインフルエンザの可能性が高いというだけの検査。でも、そんなことは流行期で熱を出せば検査をする前から分かっている。